協会について
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会長挨拶

会長:横田貞一

        今後の計量協会の在り方

群馬県計量協会は、おかげさまで本年度創立50周年を迎え、2020年度には、その前身である日本度量衡協会群馬県支部創立から100周年の節目を迎えます。引き続き適正な計量の確保を図り、県民生活の安全・安心のため事業を推進してまいります。

 これまで、取引・証明に使用する計量器については、計量法に基づく適正な計量の実施の確保を図ってきているところであり、計量士部会のご協力の下、適正な検査を実施する体制を構築し、群馬県及び県内の特定市(伊勢崎市、太田市、前橋市)から『はかりの検査』を受託するなど、域内の適正な計量の確保を図り、県民の安心・安全に繋がる活動を行なっております。県内の行政連携もあり、過不足のない実施がなされているかと考えております。

 さて、一方、「計量」は重要な社会的基盤であり、行政受託事業だけではなく、『計量協会』は公益事業としての存在を示す事が必要であり、又、計量協会も自立・自助努力の一環として何らかの方策を考える必要があり、計量器使用事業所への会員獲得アプローチと、事業所に要望される事業活動を行う事に取り組んでおります。国際規格の講習、適格な計量情報の提供と様々な講習会等を開催する事も域内の計量に関わる公益事業団体として必要な活動と考えております。

そうした中で、県内には製造業の発展を支える多くの技術(輸送用機器・金型・電気機器・繊維等)の産業集積とサプライヤーの連鎖があり、この技術の集積から、新たなビジネスチャンスが続々と生まれて、発展を遂げております。こうした『ものづくり群馬』の基盤技術を支える上で、計量・計測トレサビリティ制度の普及拡大は不可欠であり、計量計測基礎整備事業、JIS規格及びISO/IEC等々国際規格の普及も協会の重要な活動分野と捉えております。特に、中小企業向けの基礎的な計量計測に関わる研修等々は定期的に開催する事が求められている重要な課題と捉え、毎年研修会の開催を行っております。

計量士制度は、我が国独自の制度であり、計量士の今後更に活躍の場が広がることが想定され、適正計量の中核を担う役割を期待されております。難関資格となっており資格取得が難しい状況下にあります。協会内の計量士の多くは官公庁や企業を定年退職され方が従事されている為、中長期的な視野からも雇用・資格取得・育成をする仕組みが協会内に必要である事は言うまでもありません。

一般社団法人群馬県計量協会は、今後においても協会会員の皆さんへ適格な計量情報の提供と計量技術の向上及び適正な計量管理を推進するとともに、県民の皆様方への計量情報の提供、計量思想の普及啓発を図る活動を進めてまいりたいと考えております。

県産業政策課並びに計量検定所等のご指導と会員各位のより一層のご支援ご協力を賜り、当協会へのご参画をお願いし、ご挨拶といたします。

  

令和2年2月10日 横田 貞一 

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