肉や魚介類のパックには内容量が○○gと表示されていますが、当然、表示された内容量(量目)が正しく計量されていなければなりません。
しかし、計量器の誤差や計り方のミスで内容量不足(量目不足)が生じる場合があります。
量目不足の原因で一番多いは風袋量の設定ミスです。本来、計量する場合風袋量を差し引いて計量しなければならないところを風袋込みで計量したり、10gある風袋を5gしか差し引かなかったりというミスが多いようです。
そのほか自然減量や粗雑な計量、計量器の誤差等が原因として考えられます。
なお、法律では不足の場合のみ規制しています。(量目公差)
では、正しい計量が行われないとどれだけの不利益が生じるか例をあげてみましょう。
例:
Aさんはチラシを見て同じ肉が、B店では100g100円、C店では100g102円と掲載されていたので、B店で200g200円の肉を購入しました。
ところが計量してみると風袋込み200gで中身は190gしかありませんでした。これを100g当たりの価格に換算するとB店では約105円26銭で、C店の102円より高くなってしまいます。
このように、計量してみると見かけの価格より高くなってしまう場合がありますので、必ず計量するようにすれば、損をすることが少なくなると思います。
商品分類 | 量目公差 |
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精米、食肉、お茶、菓子、豆類等 | 50g超~100g以下 2g |
100g超~500g以下 2% | |
野菜、漬物、魚介類、麺類、果物、海草等 | 50g超~100g以下 3g |
100g超~500g以下 3% | |
醤油、食酢、洋酒等の体積商品 | 50ml超~100ml以下 2ml |
100ml超~500ml以下 2% |